再生医療(ASC療法)
ASC治療とは
ASC 治療は、 少量の脂肪から幹細胞を採取し、 体外で増殖させてから患部に注射で投与する、 再生医療のひとつです。 軟骨がすり減ることで発症し、 日常生活に支障をきたす変形性膝関節症の治療において、 痛みの改善に有効、 かつ膝の手術よりも低侵襲というメリットから、 導入する医療機関が近年増えています。膝関節内に投与された生きた幹細胞が、 炎症や疼痛抑制に働くため、 症状や関節機能の改善が期待できます。
ASC治療の特徴
①膝関節の痛みと機能を長期的に改善
膝の痛みと関節機能の改善効果が期待できます。それも、 ヒアルロン酸注射のような一時的にではなく、長期的に改善したという報告があります。
②軟骨破壊の抑制が期待できる
変形性膝関節症では軟骨が徐々にすり減り、ついには関節が変形してしまいます。その病態に対しては、これまで有効な治療法がありませんでした。しかしASC治療は、軟骨の保護・状態の維持や病気の進行スピードを遅らせる効果が期待できます。
③ご自身の細胞なので副作用が少ない
当院のASC治療は人工的に作った細胞ではなく、 患者さま自身の細胞を用いて行います。 そのため、 アレルギー反応や拒絶反応が起こる可能性がとても低い治療法といえます。
④入院しないで受けられる
培養された幹細胞は、 注射で関節内に投与されます。 膝にメスをいれたり、 大きな出血をともなうようなことはありません。 そのため入院の必要はなく、 そのまま帰宅することができます。
治療の流れ
①患者さまの脂肪組織を採取します。
↓
②患者さまの血液を100〜200ml採ります。
↓
③幹細胞を4〜6週間かけて培養します。
↓
④幹細胞を関節内に投与します。
費用について
提供する再生治療の各種治療は公的保険の対象ではありませんので、
全て保険適用外治療(自由診療)になります。下記費用が必要です。
・1回目の様子を見てから
片膝2回 | 両膝2回 |
1回目 888,000円 | 1回目 1,211,000円 |
2回目 666,000円 | 2回目 880,000円 |
・初めから2回にわたって使用を決めている場合
片膝2回 | 両膝2回 |
1回目 1,320,000円 | 1回目 1,760,000円 |
2回目 0円 | 2回目 0円 |
※表記は全て税込み価格です。
導入実績
ASC 15件(予定も含む) (2022年11月1日〜2023年8月31日)
診察日・担当医
診察日 火・木曜日 14:00〜16:00(予約制)
担当医
社会医療法人黎明会 北出病院
整形外科(スポーツ整形)医長 阪田 武志
大阪府出身/平成3年 産業医科大学卒業
所属学会
日本整形外科学会/日本臨床スポーツ学会
専門医、認定医など
医学博士/日本整形外科学会専門医・認定スポーツ医
日本体育協会公認スポーツドクター
再生医療(ASC療法)ポスター
再生医療(ASC療法)【PDF】 (1142KB) |