イベント情報 第34回KITADEみんなの写真コンクール 入賞者発表
2024-07-26
注目
第34回KITADEみんなの写真コンクール入選者が決定いたしました。
応募者数:39名
応募者数:39名
作品数 :126点
募集テーマ:「バラ」「モデル撮影会」「窓からの眺め」
募集テーマ:「バラ」「モデル撮影会」「窓からの眺め」
入賞者 KITADE賞:1名、すこやか賞:1名、佳作:3名、ローズ賞:2名 ※ローズ賞は、院内投票により選出されました。
【審査員からのコメント】
今年もたくさんのご応募ありがとうございました。
今年のオリジナルタイトルは「窓からの眺め」でした。
毎年オリジナルタイトルへの応募には、撮りためた写真の中からタイトルに沿った作品をセレクトされることが多く秀作が並びます。
さて、今年のタイトルではどのような作品がくるかと楽しみでした。
たとえば、庭で遊ぶ子どもたちやペット、ベランダに咲いた花々、仕事場・カフェからの町並み、そして病院の窓からのバラ園など、日々の身近な風景を切り撮られた作品を期待していました。しかしそのような作品は皆無で、今年も美しい風景写真が並びました。
2次審査では、審査員から、「部屋から撮影してる空気感がほしいよね。たとえばボカしたカーテンや窓枠を隅に入れるとか」というような意見が交わされるなか、多くの審査員の票を集めたのがKITADE賞、平山弘様の「雨の物語」でした。
眺めていると、雨の物語ができそうな、映画の1シーンに引き込まれるような素晴らしい作品です。
すこやか賞には中西克仁様の「雨に濡れて」が選ばれました。
水滴にピントを合わせ、ボケ感も素晴らしく、背景が暗い作品が多い中、明るい場所を選ばれたのもポイントの一つでした。
佳作には次の3名の作品が選ばれました。
細川信太様の「パパが来る」は、お店の中からお祭りを楽しむ家族をシルエットに、お神輿の行列を撮影しています。少し残念なのは、窓枠が太いためお神輿が分断されています。もし可能なら窓は開けたかったですね。お神輿とシルエットのバランスがやや中途半端なので、シルエット部分を少しトリミングすることで、より祭りを印象付けられたと思います。
西野里美様の「雨上がり」は、バラ1輪をクローズアップして、背景をカットすることで印象的な作品となっています。シンプルな作品ですが、水滴と天候によりやや軟調になっていることでよりエレガントな仕上がりになっています。
聖様の「レイカ!感激」は光を上手に捉え、爽やかな印象で票が集まりました。タイトルについては、少しミスマッチなのではという審査員からの声もありました。
審査にあたり、タイトルも重要なポイントとなります。審査員は、タイトルから撮影者の撮影意図や心情を読み取ります。
蛇足ですが、今回の作者のタイトルは昭和を生きた人間なら印象に残っているセリフの1つだと思いますが、オリジナルは語尾に韻を踏むことでリズミカルな印象を聴く人に印象付けるといった狙いがあります。
今回はやや辛口の発言もいたしましたが、ぜひ参考にしていただき写真のレベルアップになれば幸いです。カメラを持って散歩に、旅行に日々健康で写真ライフをお楽しみください。
●平井 豪(ひらい つよし)
コマーシャルスタジオ 株式会社アテック チーフカメラマン
京都写真家協会(KPS)、京都洛中組 会員