乳房の検査について
病気の種類
乳腺症
乳房の片側あるいは両側に境目のはっきりしていないしこりができ、痛みを伴うこともある。
乳腺炎
乳房が腫れ、熱感を伴って痛む。脇の下のリンパ節が腫れて痛むこともある。
繊維腺腫
乳房に境目のはっきりした弾力のある硬いしこりができる。指先で触れるとよく動き、痛みは伴わない。
乳がん
乳腺にしこりができる。乳房にくぼみやゆがみができたり、乳頭から分泌物が出たりただれることもある。
ベーチェット病
乳がんのひとつで乳頭がただれ、じくじくと湿って少量の分泌物が出る。
検査の種類
マンモグラフィ、乳腺エコー、MRI、CTなど
検査の内容
マンモグラフィ
乳房を機械ではさみX線を用いて撮影します。
乳腺エコー
専用のジェルを塗り、超音波を用いて撮影します。
MRI
MRI検査は磁気共鳴という現象を応用して撮影します。検査台に寝て円筒状のトンネルに入って撮影します。
時間は30分程かかります。この検査はあらゆる断面の撮影ができ、軟部組織の描出に優れています。
CT
CT検査は検査台に寝て撮影します。検査台をスライドさせながらX線を照射します。時間は10分程度です。
収集した情報により、あらゆる断面から患部を画像化することができます。
典型的な乳がんのサインであるスピキュラ(腫瘤から放射状に広がるトゲのような図)が写っています。
乳腺の区域に沿って石灰化が分布しているため、乳がん(悪性)の可能性が高いといえます。