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糖尿病内科

糖尿病外来

糖尿病専門外来

最近糖尿病の療養について、一次予防、二次予防、三次予防という言葉がよく言われます。つまり糖尿病の発症を抑える一次予防、治療を始めて病状が進行しないように、治療が中断することのないようにする二次予防、そして糖尿病特有の合併症(網膜症、腎症、神経障害)や心筋梗塞、脳卒中などの大血管障害などが発症しないようにする三次予防、の三つです。
この三つのポイントに即して、私たちが今後できることを考えてみたいと思います。

一次予防

一次予防、つまり糖尿病の発症予防については、糖尿病外来として対策を行っていません。黎明会では年間3万人近くの受診者を抱える健診センターを併設しており、職場診断、人間ドックなどで新規の糖尿病患者が、多く発見されています。今年度より始まった特定健診では、多くの耐糖能異常者が発見されるものと思われます。教育機関としての糖尿病教室の充実、保健師を含めたコメディカルなどによる継続的な支援、介入が必要となってくるものと思われ、当外来としても対策を考えてゆきたいと思っています。

二次予防

二次予防、つまり糖尿病の進行予防については、栄養、運動療法などについての個々の症例に応じた対応が必要です。黎明会ではメディカル&フィットネス アクオを併設しており、アクオの利用を促す目的で「運動療法会員」を設定しています。現在120名以上の会員を擁しており、運動療法については貢献しているものと考えています。さらに血糖コントロール不良例、受診中断例、治療困難な症例などについて、個人面談による栄養指導などを行っています。

三次予防

三次予防、つまり合併症の発症予防についての対策は、まず高血圧症合併例、脂質代謝異常、喫煙、心血管イベント既往例、家族歴を有する例などのハイリスクの症例を選び出す必要があります。その上で、個々の例に応じた目標を設定し、栄養・運動指導の徹底と、種々の薬剤を用いて目標到達を図る必要があります。さらに、合併症発症のチェックを定期的に行うために、尿検査、胸部レントゲン、心電図、腹部エコーなどに留まらず、頸動脈エコー、PWV-ABI、カラードップラー心エコー、胃・大腸検査、さらには脳MRI、眼底検査などの種々の検査を行っています。

私たちが地域医療に貢献する方法として、一つには栄養指導の提供、運動療法の提供、さらに合併症検査として種々の精密検査の提供が考えられます。また、安定した症例を近隣のかかりつけ医へ紹介し、連携を図ることも考えられます。 糖尿病診療について地域の医療機関と柔軟に対応し、患者の交流を促し、地域に開かれた糖尿病外来として今後も継続してゆきたいと思います。

フットケアの指導

糖尿透析予防外来では、糖尿病療養指導士によるフットケアの指導を行なっています。
・足のトラブルの予防方法について
・糖尿病と足の関係について
など、お気軽にご相談ください。
医師、外来診療表は下記よりご確認ください。
外来診療表(予約制)
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