「回復期リハビリ病棟」全体が患者様の損なわれた機能の再獲得の場であることを意識しています。一般病棟では急性期の治療の必要な方とリハビリテーションの必要な方が混在しています。そのために看護師や療法士はリハビリテーションの必要な方に集中して生活動作練習をできません。ところが「回復期リハビリ病棟」にはリハビリテーション対象の方しかいらっしゃいません。病棟スタッフは患者様の機能回復を援助することに集中することができます。
後遺症は病気であるかというと、そうではありません。したがって病気のために療養するという考え方ではなく、損なわれた能力を再学習する、再獲得する状態だと考えています。そのために、リハビリ室だけではなく病棟でのリハビリも重視します。ベッドで終日寝ていることをできる限り、なくします。更衣動作、排泄動作、移乗動作、歩行練習、食事練習なども積極的に行います。